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日本の櫻の代表と云えばソメイヨシノ。幕末ころ染井村と呼ばれた今の駒込付近の植木屋で売り出され、急速に全国的に拡がった。オオシマザクラとエドヒガンの雑種であることは定説となったが、そのルーツに関しては諸説紛々あるようだ。最近、岩崎元筑波大教授が染井の植木屋・伊藤伊兵衛政武だという説を発表した。政武は徳川第八代将軍吉宗の信頼を得ていた当代一の植木屋で、江戸城の櫻を王子の飛鳥山に移し「花の山」にした人でもある。その政武の墓が此所、西福寺にある。場所は、駒込駅から染井霊園に向かう「染井通り」の中程を右折、駒込小学校の前あたりである。ソメイヨシノと名付けたのは植物学者・藤野寄命博士で明治33年(1900年)の事である。今年で丁度100年目になる。これを記念して4月9日、駒込駅前の染井吉野櫻記念公園で「第1回染井よしの櫻祭」が開かれた。 |