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この地は幕末、熊本藩主・細川家の下屋敷となり、明治15年(1882年)本邸ができた。土地の起伏の変化を利用した回遊式泉水庭園で、素朴さの中に江戸時代の純日本式庭園の面影を良く残している。現存する建物は松声閣と呼ばれ、大正初期に細川家の学問所として建てられものである。昭和35年に東京都が買い取り、翌年都立公園として開園、昭和50年文京区に移管された。松声閣は集会所として開放されている。右手の門を入ると一本のベニシダレザクラがある。主幹の一部が欠損、樹形を乱しているのが残念。崖の斜面には数本の櫻が小山のように咲き乱れて壮観だった。 |