上野・輪王寺・両大師堂 

所在地 東京都台東区上野公園14-5
交通 JR上野駅より徒歩約5分
問い合わせ 輪王寺-03-3821-4050
開花期 4月中旬
品種 サトザクラ(ミクルマガエシ
樹齢 -
指定 -
樹高 -
幹囲 -
撮影 2001.4.7
記事 上野公園の北東部にある、輪王寺門跡(厄除け上野両大師)の境内に「御車返しの櫻」と呼ばれる珍しい櫻がある。江戸時代、後水尾天皇が京都の常照皇寺に花見に行かれた際、その美しさが忘れがたく、牛車を返して再びご覧になったことからその名が付いたという名木である。後水尾天皇の第三皇子・守澄法親王が初代輪王寺門主となった縁でこの境内に植えられたとみられ、文政10年(1827年)版の江戸名所花暦で、二十八品のサクラの一つとして数えられている。この花は花弁の数がまちまちで、まるで1本の木に一重と八重の淡い紅色の花が同時に咲いたように見えるという。例年、ソメイヨシノが散り始めた頃から咲き始め1週間ほど楽しめる。因みに両大師とは、上野の山を開いた慈眼大師(天海僧正)と天海が尊敬していた平安時代の高僧・慈恵大師。
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