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一昨年発行の情報誌で調布のイヌザクラと言う櫻のあることを知り、開花情況を調べて出かける。京王線国領駅下車、北へ3分ほど行き新甲州街道を渡った稲荷社の境内地にその樹はある。大きな樹があったが最初は櫻と気が付かず、ウロウロしていたら年輩の植木屋さんらしい方が来て、なにやら木札を付け始めた。「いぬざくら(バラ科)4月末頃小さな花が穂先に咲きます。花は目立ちません」とある。地上から五つの幹に岐れ、中でも横に伸びた1本は太い支柱に支えられて境内一杯に繁茂していた。花は無数に付いていて満開である。地元の方々が手入れする賜であろう。隣の駐車場から全容を撮ろうとしたが邪魔者が沢山あって旨く納まらない。先程の方の話では道路拡張の話などもあり先行きの事は解らないようだ。又神代植物公園にも同じ種類の樹があるとの事だ。
後日、市役所の方から資料を頂く。それによると土地は国領町の個人のもので、嘗ては市指定天然記念物の候補に上がった事もあるが結果は無指定のままという。。樹の種類としては、地元の植木屋さんの話では「ウワミズザクラ」かもしれないとの事。などが解った。又「イヌ」という言葉は蔑視の意味があるようで、地元では「ションベンザクラ」と俗称していたようだ。いわゆる櫻の花の綺麗さがないせいか、一寸がっくりした。
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