飯田・櫻丸御殿の夫婦櫻 

所在地 長野県飯田市追手町2-678 下伊那合同庁舎構内
交通 高速バス飯田線・飯田バスターミナル下車徒歩約6分
問い合わせ 飯田市役所-0265-22-4511
開花期 4月中旬
品種 エドヒガン+シダレザクラ
樹齢 約350〜400年
指定 -
樹高 約20m
根囲 約10m
撮影 2003.4.13
記事 安富櫻のある飯田市美術博物館の西隣り、追手町小学校の真ん前に普段は閉まっている赤門がある。この付近は櫻丸といい藩主の自宅や奥方の御殿があった。本丸は城下町から遠いのでここ櫻丸御殿で政務を執ったという。庭園内には多くの櫻が植えられていたと言うが、その内の1本が今に至るまで残っている。「櫻丸御殿の夫婦櫻」という。地上から二幹に岐れた巨木で一本に見えるが、エドヒガンとシダレザクラが合体したもので丁度一本の木が花を咲き分けている様に見える。江戸時代初期寛永12年(1635年)参勤交代制が布かれた為、殿様夫婦が別居生活を余儀なくされ、お互いを思い出すよすがにしたので、夫婦櫻の名があるという。又一説には脇坂侯弥陀の四十八願の櫻であろうとも言われている(正永寺の枝垂櫻 の項参照)御殿は明治維新後取り壊され、現在は下伊那合同庁舎となっている。又、赤門は幕末まで続いた堀家の前々代の飯田藩主、小笠原秀政(在城期間1601〜1617年)の正室福姫が徳川家康の孫娘だった為の特権で、創建時の旧門は上郷経蔵寺に現存する。
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