記事 |
正永寺より歩いて数分の所に専照寺がある。蔵造りの家の間の路地に入り鐘楼付きの山門をくぐると、ここにも大変容姿の良い枝垂櫻
がある。樹高は10mと高くはないが天蓋を思わせるような形で、満開の花の下にはお釈迦様の石像。まことに微笑ましい風景である。この櫻は慶長9年(1604年)時の城主、小笠原秀政の帰依により、伊那から現在地に移転され、その時に植栽されたとも言われるが、脇坂侯の弥陀四十八願の一本である。(正永寺の枝垂櫻
の項参照)鐘楼門は三穂の旗本、小笠原屋敷の太鼓門を、明治維新の際払い下げを受け、鐘楼として移築したものである。又寺は昭和22年の飯田大火で焼け、都市計画により墓地は整理され、納骨堂になっている。
|