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沼田駅より天狗の大面で知られる迦葉山行きのバスで中発地下車、歩いて15分程の所にこの樹はある。山裾の小高い丘の中腹に、こんもりと枝を拡げ、今日が最高という花盛りである。樹下で先程需めた地酒「利根錦」をやりながら弁当を開ける。訪れる人とて無く暫し満開の櫻をひとり占めする。眼下にはリンゴ畑が拡がり足元にはタンポポと蝶。至福の一時を過ごす。かっては苗代作りの頃に開花するので「発地の苗代櫻」とも呼ばれていた。昭和32年県の天然記念物に指定される。道の奥にお寺の赤い屋根が見えたので訪れる。迦陵山慶福寺である。門前に水仙の花に囲まれて石造の閻魔像と奪衣婆像が鎮座。庭には梅、桃、櫻が一度に咲き競っていた。畑仕事の手を休めた奥様がお茶を入れて下さる。 |