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京都駅からバスに乗り、洛北高尾から北山杉の美林をぬけ、周山街道を北上すると1時間ほどで周山に着く。更にバスを乗り継ぎ15分ほど行った山国御陵前下車。歩いて5分ほどの所に常照皇寺がある。此所は南北朝時代、北朝第一世の光厳天皇が退位後、出家して開いた禅寺で、開山堂前庭に光厳天皇ゆかりの九重櫻と呼ばれる枝垂櫻がある。100年ほど前の火災で一部損傷。かっては枝張りも大きく垂れ枝も長く、シダレザクラの名木として昭和13年、国の天然記念物に指定された。現在は枝張り、花付き共良くないようだ。この木の枯損をおそれた京都の第4代佐野藤右衛門氏が、親木から接木して活着した2本を、昭和41年に移植された。又境内には戦国時代、戦火に遇った当寺の復興に力を致した後水尾上皇があまりの美しさに御車を返して見たという「御車返しの櫻」や有名な京都御所「左近の櫻」の親木と伝えられる木もある。寺を出てバス停に戻る路傍で素晴らしい容貌の紅枝垂櫻の若木に出会った。 |