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京都府の南端に近い木津川沿いの井出町。JR玉水駅より東へ2km程の井出山の中腹に、玉峰山地蔵院がある。急な石段を登りきった本堂左手の鐘楼の傍らに枝垂櫻がある。この樹は戦前「祇園の夜櫻」として天下にその盛名を謳われた、京都円山公園の枝垂櫻の兄弟木で、亨保12年(1727年)に植えられたとされる古木である。木津川の流れを望む景勝の地で鐘楼をバックに、南側に大きく腕を差し伸べたような姿は豪快そのものである。花期が過ぎたのと、花付きも余り良くなかったのが残念だった。それでも境内はリュックを背負った人たちで結構賑わっていた。昭和62年府指定天然記念物。因みに現在の円山公園の枝垂櫻は、この木の兄弟木であった先代の親木が昭和22年枯死した後、現代の名樹医・佐野藤右衛門氏が2代かけて、その種から丹精こめて育てられたものである。玉水駅近くの玉川土手では井出櫻まつりが開かれており、満開の櫻を楽しむ人々で賑わっていた。又道路越しに酒造工場の蔵が望まれたが割愛。 |